夢想散極彩

夢想、或いは眠りながら生きた日々の続き

【読書メモ】失敗の本質

・「やってみなければわからない、やれば何とかなる、という楽天主義に支えられた日本軍」
 (ノモンハン

・伝えたつもり、~のハズと考えて行動。
 (ノモンハン・レイテ)

・トップと現場の乖離。目的の曖昧さと指示の不徹底。
 連合艦隊司令山本五十六の航空決戦思想は、これまでの漸減邀撃作戦と方向性が異なっている。
 山本五十六は、ミッドウェーを航空決戦を見据えた、敵空母を追撃するための作戦と考えていたが、
 第一機動艦隊(南雲部隊)は、ミッドウェー占領を主目的と考えており、作戦に齟齬があった。
 これは、自身の方向性を周知徹底しなかった山本に問題がある。

 →上官は、作戦の目的・考え方を部下に説明する義務がある。
  言ったつもり、ではなく、ことあるごとに立ち返ることで、同じ目的に向かう集団になる。
  ビジネス環境の変化とか柔軟な対応とかいう言葉で目的・考え方をころころ変更し、
  それを部下に伝えないのは、上官の怠慢でしかない。